日本では明治以来、井上円了大先生らが主張されたように、妖怪、鬼、憑き物などは、迷信といわれ卑しくも、教育をうけた大人が真面目に語るべきものでは、なかった。
しか今日本では、毎年各地で「世界怪会議」が開催され、境港市の水木しげる記念館は年間100万人以上の観光客が訪れるというように、妖怪ブームである。
その上、かの元文化庁長官河合隼雄先生もいらっしゃった国際日本文化センターの小松和彦先生は、あの京極直彦先生もメンバーで、共同研究会を行い、その成果を『日本妖怪学大全』として出版しており、妖怪学を提唱している。
なぜ今、日本では妖怪が盛り上がっているのだろうか?
京極直彦先生の『今昔続百鬼』の解説で荒俣宏先生は、いみじくも
「人生は長い。最近は特に、年を取ってからが、長い。
なにか損得抜きで、暇つぶしできるものを見つけておかないと、
大変なことになりかねない。」
「幸せなのと、退屈な人生とは、料理しないが、貧乏なのと、熱い人生とは、
立派に、両立する。」
と名言をはかれている。
『今昔続百鬼』の主人公多々良先生は、かの水木大先生をおもわせるような容貌で貧乏で熱い人生をおくっている素人の妖怪研究者である。
妖怪の世界にはいってみると、いままでは違ったゆるくて、楽しい世界が
開けてくる。
今心の病といわれる人々が増大している。
心の病にかかる人は、ほとんどがまじめで働きものである。
反面、貧乏で熱い人生送っている多々良先生は、たぶん心の病には、かかりにくいと思われる。
「怠け者になりなさい」
これは、かの世界妖怪協会会長水木しげる大先生の
お言葉である。
この深い意味がわかるには、40を超えないとだめかもしれない。
極言すれば、妖怪の研究は、水木しげる大先生の世界に近づくことかもしれない。
ちょっと真面目にいえば、妖怪学の小松和彦先生がおっしゃるように、妖怪研究は、人間研究であり、うまくいけば、21世紀の人間の心の救済につながる
かもしれない。
とりあえずまんだら庵では、ゆるく楽しい人生をおくれるように、このサイトでは、みなさんに楽しんでいただければと思っている。
このサイトでは、多々良先生よろしく長年心海がめぐった全国の妖怪、鬼、憑き物の研究結果を発表する予定である。(何年かかることか?)
