1、妖怪学へようこそ (妖怪学の本棚)
 心海が独断と偏見で選んでいます

 

①、光文社知恵の森文庫小松和彦氏の「京都魔界案内」(定価は686円)

「学問という縦軸、娯楽という横軸」の解説で妖怪学周辺を京極直彦氏が整理。

これは「京都魔界案内」の解説」として京極直彦氏が書かれたものです。

解説、後書きの類は、だいたいつまらないものと決まっていますが
、妖怪学関係のものは、妖怪学の人脈のせいか、おっという人物がかいていておもしろいのです。
そしてこの京極氏による解説を読んだときに漠然と、私の頭の中で考えていたことがすっきり整理されました。

その前に、小松和彦、京極直彦この二人は、妖怪学の二大巨頭であるという前提で
(というと、怒り出す由緒正しい学者先生も多いことと思いますが、ここは心海の独断で)

そして妖怪学の偉業といえば
小松和彦先生が代表者となられた「日本に於ける怪異怪談文化の成立と変遷に関する学際的研究」であり
これをまとめたのが 日本妖怪学大全(小学館、4800円>

また国際日本文化研究センターでは、
怪異、妖怪伝承データーベースをつくっている途中です。

ここで京極氏は学者の中にまじり、「通俗的「妖怪」概念の成立に関する一考察」を書いています。

もともと妖怪といえば、水木しげる氏のつくりだした通俗的妖怪のイメージが強くて、
なかなか学問との境が難しい中、京極氏はみごとにその境界をさだめているのです。
(さすがに整理整頓が趣味といわれる京極氏ならではの偉業でしょう)

京極氏の解説がぐっと私の心に響くのは
「学問は神が人に与え給うた何よりの娯楽だ」というせりふであり
これを京極直彦サマに教えたのが、小松和彦先生だったというところでしょうか。

そして、京極直彦氏は、幼いころより、
民話、伝説、民間伝承、祭礼、年中行事、習俗,信仰、迷信などにひかれていたが
民俗学自体には、いま一つ食い足りなさを感じていたといいます。
それは、今の自分とダイレクトにつながると思えなかったからだといいます。

そして、妖怪学などという、面妙な学問を立ち上げられた小松和彦先生のことを慎重で誠実な方と評しています。

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